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初級編:

 セキュリティをより理解する為に、本質的なところから考えてみましょう。

 何故、セキュリティが必要なのか。それは、個人として考えた時、自分にとって大切だと考える資産や自分自身、或いは特定の人(命、肉体)を守りたいと思うからです。これは、会社や組織にそのまま当てはまります。
対象が人や物体として存在するものである場合には、有史の昔からいろいろな形で守って来ました。警備を置くとか隠すとか、即ち盗賊や暴漢の脅威から保護対象を何らかの方法で遠ざける形を使って来ました。それでかなりの確立で守って来れた訳です。もちろん、これも何らかの理由で守れなかったケースも多く存在しますが、守れたケースに比べれば非常に少ないと言えます。

 では、無形のものはどうでしょうか。例えば、何か良い発想をして、これはビジネスになる、特許が取れると思った時、それが頭の中にある間は無形ですが、一度それを紙に書き出すと、それ自体が有形となり、その紙が盗まれると他人に知られる事となり、大切なアイデアを勝手に使われてしまうかもしれません。従って、そういうことが起きないように、記した紙などは大切に守られていなければなりません。

 しかし、ここで考えてください。もし悪意のある人が、その様なアイデアを盗もうとした場合、本当に紙を盗む必要があるのでしょうか?ただ読んで記憶する、或いは現代だったら携帯電話などのカメラで写して、紙は元のところに置いておくという事でも良いのではないでしょうか?これでは本当に盗まれたのかどうか分かりません。
でも、最低限紙に近づけなければこの方法も難しそうです。

 それでは、本当に現代の事として考えてみましょう。
今や紙での保管はほぼ限界があり、その何倍、何万倍の量の紙ではない電子的に存在する無形の資産、即ち情報が存在しています。いわゆるコンピューター上のデータと言われるものです。そうなると、情報は本当に無形であり、電子的な状態で保存されているものも無形なので、盗まれる、或いは無くされる事は無く、安全なのでしょうか?
この答えはもちろん否です。むしろ簡単に言って、守るのは難しくなっています。何故なら、守るもの自体が電子的であり、無形だからです。有形のものであれば、五感を駆使して感じ取り、場合によっては体や武器を使用してそれに対抗することが多くの場合可能です。しかし、目に見えず感じる事ができない電子の世界の話では、多くの人は何もできないのが現実です。ごく少数のエキスパートが、ある方法で電子の世界と人間に知覚可能な形式に橋渡しをして、情報の移動や、不可視化等を行う事ができます。

 実はこのある方法と言うのは、現実には一般の人も使用しているもので、単純に言うと、PCなどのコンピューター機器です。
この意味は、悪く言うと誰でも電子の世界に触れる事が出来るという事を示しています。必ずしもセキュリティエキスパートしか触れるための道具を持っていないという訳ではないのです。そうなると何人かは腕試しとかお金の為に情報を移動したり、複製したり、壊したりする様になります。
これが、ウィルスの製造やクラッキング等々という犯罪行為になって現実化します。
従って、セキュリティは、この分野に対する対策が非常に重要な課題となっています。
即ち、一般の人が理解し、対抗処置をするのは、なかなか難しい領域という事なのです。従って、セキュリティエキスパートが必要になってきます。
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